主催: 公益社団法人精密工学会
人間行動シミュレーションのための大規模環境モデルの構築は現在人手で行われており,そのコスト,品質,正確さに問題がある.本研究では,実環境の3次元レーザ計測点群を用いて,人間行動シミュレーションに基づく環境のアクセシビリティ評価のための,現状を正確に反映した大規模環境モデルを,低コストに自動構築する技術の開発を目的とする.本報では,前報で開発した歩行シミュレーション機能を,らせん階段を含む2階建ての屋内環境,および凹凸のある坂道を含む,約2億点からなる屋外環境の大規模計測点群上においても人間のモデルが自律的に歩行可能な機能へと拡張したので報告する.