主催: 第37回構造有機化学討論会実行委員会
共催: 日本化学会, 日本化学会北海道支部, 北海道大学 グローバルCOE(化学), 「触媒が先導する物質科学イノベーション」, 有機合成化学協会(協賛)
p. 110
ロタキサン分子が持つ独立した運動性を制御することは、分子マシンや分子デバイスの開発へとつながる重要な研究課題である。 当研究室で開発されたロタキサンはヒドリンダセン骨格を軸分子とし、大環状ジアミンとイミン結合形成を制御することで運動性の制御が可能な新規ロタキサンシステムである。 本研究では、軸・環状分子の構造的要因がイミン結合の形成・切断にどのように影響するかを調査するため、新たにシクロヘキサン誘導体およびヘキサヒドロピレン誘導体を合成し、マクロサイクルとのスレッディングを行った。更にヘキサヒドロピレン誘導体はエンドキャップを導入したイミン架橋型ロタキサンへと誘導し、[2]ロタキサンへの加水分解能を調査したので報告する。