本文では, Extended Fractal Interpolation Functions(EFIF)を用いた自己アフィンフラクタル形状の拡大手法を提案する.EFIFを用いて与えられた形状を表現する際には,inverse problemと呼ばれる問題を解くことによって,その形状を特徴づけるために必要なパラメータを獲得しなければならない.しかしながら,拡大処理後の形状は,捕間されるべき未知のデータ点を含むため,そのinverse problemを解き,必要なパラメータを獲得することは困難である.そこで,本文では,与えられた形状を特徴づけるパラメータを用いて,拡大処理後の形状を表現するために必要なパラメータを決定できることを論理的に導く.提案手法では,この性質を用いることで,与えられた自己アフィンフラクタル形状に対する任意の倍率での拡大処理を実現する.