本論文は, ディジタル直線のHongh変換について述べる.以前提案した分割パラメータ空間による手法は, ディジタル直線のセグメントの方向性および大きさ(画素数)を用いてパラメータ空間に分割投票を行なうことより計算量の削減が実現できた.しかし, このような手法においてパラメータは整数の間隔に離散化されるため, すべてのディジタル直線に対して正しい累積値の検出が不可能である.これは, 特徴点が離散化された直線以外の直線に対しては満足させない.画素数によって決定される離散化された傾きと切片パラメータ値からなるパラメータ空間と任意の傾きと切片をもつディジタル直線の構成するセグメントの平均値とを用いる手法を提案する.提案手法を用いることによりディジタル直線の大きさ(画素数)と相当する累積値を得る実験結果から有効性が確認できる.