耳鼻咽喉科展望
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第33回 日本医用エアロゾル研究会
メッシュ式ネブライザーの鼻疾患への有用性の検討
山口 宗太大木 幹文大久保 はるか石井 祥子櫻井 秀一郎大越 俊夫
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2010 年 53 巻 Supplement2 号 p. s70-s74

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抄録

今回, メッシュ式ネブライザーの鼻疾患への有用性を探るべく, 鼻副鼻腔に異常の見られない成人ボランティア2名で実験を行った。メッシュ式ネブライザーはOMRON NE-U22® とPARI eMotion® の2機種に経鼻ノズルを使用した。核医学検査を用いてエアロゾル粒子の気道内分布を検討した。
OMRON NE-U22® は広く鼻腔内に分布していた。PARI eMotion® は鼻腔以外に咽喉頭, 気管内にエアロゾルが分布していた。エアロゾルの分布の違いは分時霧化量の違いによるものと考えられた。
今回の実験では経鼻ノズルを使用した。鼻腔内への沈着にはノズルの形態が関係するため, ノズルを装着することにより霧化された薬液の沈着量が変化すると考えられる。経鼻に使用する場合, ノズルの形態を検討する必要がある。

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© 2010 耳鼻咽喉科展望会
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