日本家政学会誌
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高校生の服装と被服教育に対する意識に関する一考察 (第2報)
高校生の好きな服装のイメージについて
中川 早苗万江 八重子大喜多 佐代子松浦 悠紀子
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1989 年 40 巻 5 号 p. 379-385

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抄録

高校生の好きな服装のイメージに対する調査結果から, 次のようなことが明らかになった.
1) 高校生が好む服装のイメージプロフィールは, ラフで気軽な服装であり, 形のうえではシンプルで落ちついていて, 洗練された雰囲気のものを好んでいる.
2) 男女の差をみると, 男子のほうがより活動的で, 落ちつきのある男らしいイメージの服装を好み, 女子は女らしく, しかも個性的なイメージの服装を好んでいる.
3) 男女劉にクロス集計を行い, 独立性の検定を行った結果, イメージプロフィールで差異がみられた項目のほとんどにおいて, 男女間に有意な差異 (p<0.01) がみられた.
4) 因子分析結果二からは, 男子は第1因子「開放性」, 第2因子「目立ち」, 第3因子「落ちつき」, 第4因子「年齢」, 第5因子「性別」, 女子は第1因子「開放性」, 第2因子「活動性」, 第3因子「目立ち」, 第4因子「落ちつき」, 第5因子「洗練性」の男女とも五つの主要な因子が抽出された.
5) タイプ別クロス集計結果からは, タイプによって好む服装のイメージに相違のあることが明らかになった.

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