地域でバイオマスの利活用を推進する計画の妥当性を見極めるため,地域を主として物質循環の観点から診断する農林業物質循環モデルとモデル構築を支えるバイオマス成分,バイオマス変換技術の性能・コスト,資源作物の生産特性の情報からなる「地域バイオマス利活用診断ツール」を開発した.モデルの対象地域は1~10市町村,評価物質及び要素は窒素,リン,カリウム,炭素,生重量である.
診断ツールを用いると,バイオマス利活用からみた地域の現状把握ができる.また,新たなバイオマス利活用計画案を需要と供給のバランスの確保,環境への影響,持続性などの観点から比較分析ができ,説得力のあるバイオマスタウン構想書の作成に役立つ.