日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
経カテーテル的動脈塞栓術を施行した胃十二指腸動脈および固有肝動脈分岐部に発生した未破裂肝動脈瘤の1例
今井 祐輔廣岡 昌史小泉 洋平中村 由子渡辺 崇夫吉田 理徳本 良雄竹下 英次阿部 雅則日浅 陽一
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2017 年 114 巻 1 号 p. 99-103

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抄録

今回われわれは,固有肝動脈(PHA)と胃十二指腸動脈分岐部(GDA)の総肝動脈に存在する肝動脈瘤の症例を経験したため報告する.症例は72歳,男性.血管造影で,病変はGDA,PHAの分岐部に25mmの紡錘状動脈瘤として描出された.予防的治療の適応と判断し,動脈瘤辺縁のGDAからPHAへの経路を閉塞しないようframingした後コイルで塞栓した.塞栓後の造影では上腸間膜動脈経由で肝への血流が保たれていた.

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© 2017 (一財) 日本消化器病学会
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