上部消化管内視鏡検査後に脱出臓器が還納され，待期的手術が可能となったMorgagni孔ヘルニアと食道裂孔ヘルニア併存の1例

川﨑 寛子; 植木 俊仁; 銕尾 智幸; 寺田 隆介; 宮下 光世; 岡部 信和; 竹島 史直; 中尾 一彦

doi:10.11405/nisshoshi.114.1836

症例報告

上部消化管内視鏡検査後に脱出臓器が還納され，待期的手術が可能となったMorgagni孔ヘルニアと食道裂孔ヘルニア併存の1例

川﨑寛子, 植木俊仁, 銕尾智幸, 寺田隆介, 宮下光世, 岡部信和, 竹島史直, 中尾一彦

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キーワード: Morgagni孔ヘルニア, 食道裂孔ヘルニア, 横隔膜ヘルニア根治術, 内視鏡的整復

ジャーナルフリー

2017 年 114 巻 10 号 p. 1836-1844

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.114.1836

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抄録

症例は87歳女性．4カ月持続する食後のつかえ感に加え，突然の嘔吐と黒色吐物を認め当院受診．胃，十二指腸，横行結腸が脱出したMorgagni孔ヘルニアと食道裂孔ヘルニアを認めた．上部消化管内視鏡検査後に胃十二指腸は還納し，食後のつかえ感は消失した．後日ヘルニア修復術施行．患者は胸部打撲を含む複数回の転倒歴を有し，経時的な胸部X線の経過からヘルニア形成の過程を追えたまれな1例を経験した．

責任著者(Corresponding author)

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