日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ:胆膵内視鏡診療における新たな展開
共焦点レーザー内視鏡を用いた胆膵病変の診断
原 和生奥野 のぞみ桑原 嵩通
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2017 年 114 巻 8 号 p. 1415-1422

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抄録

胆膵領域疾患に対する共焦点レーザー内視鏡の有用性について現状を述べた.共焦点レーザー内視鏡には,直接プローブを押し当て観察するpCLEと,EUS-FNAの穿刺針内に装填して観察を行うnCLEの2種類がある.性状不明の胆管狭窄や膵囊胞性腫瘍に有用性が高いと報告されている.画像の典型像はすでに報告されており,典型的な所見が得られた場合には診断は容易である.今後のデータの蓄積によって,どのような症例が真に有用性が高いのかを証明していく必要がある.

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© 2017 (一財) 日本消化器病学会
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