人工臓器
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体温と呼吸数を指標とするペーシングに於ける心拍出量、及び酸素消費量の検討
杉浦 敏文水品 静夫木村 元彦福井 美仁石神 直之原田 幸雄
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1990 年 19 巻 1 号 p. 406-409

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抄録

雑種犬(・6頭、平均体重11.8±1.97Kg)に代謝促進物質を経口的に投与して発熱させ、呼吸数と体温の2つを指標とするペーシングを行い、その際の心拍出量及び酸素消費量の変化の様子に付いて検討した。体温は全例に於いて42℃以上にまで上昇し、その間にペーシングレートは1.34~1.60倍(1.47±0.09倍)に、心拍出量は1.71~2.16倍(2.01±0.18倍)に、酸素消費量は6.6~10.92倍(7.85±1.93倍)にそれぞれ増加した。酸素消費量の伸び率とペーシングレート及び心拍出量の伸び率の間の相関係数はそれぞれ0.91、0.71であった。呼吸数を指標として加えたことにより代謝亢進の初期に於いて比較的速いレートの応答が得られ、37℃付近から41℃以上にかけての広い範囲に於いて良好な心拍出量を得る事ができ、本方法は特に発熱下に於けるレート制御方法の一つとして有効であると考えられる。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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