環境負荷の少ない農業生産体系の確立を目的として,ブロックローテーション方式の畑輪作体系を対象にバイオディーゼル燃料(biodiesel fuel, BDF)を自給利用するための最適な面積比率を算定する手法を,遺伝的アルゴリズム(GA)を用いて開発した。本手法は,耕地面積,BDF生産量,所要労働時間および連作回避に関する設定条件を満たし,収益性の高い畑作品目の面積比率を導き出す。北海道十勝地方のモデル農家を想定し本手法を適用した結果,同水準の収益で様々な面積配分を提示できるなど,有効性が確認された。