近畿大学医学部耳鼻咽喉科学教室
2014 年 60 巻 3 号 p. 105-111
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原発性顎骨中心性扁平上皮癌は、WHO により、顎骨内に生じ、初期には口腔粘膜と連続性がなく、歯原性上皮遺残から発生したと推定され、かつ他臓器からの転移ではない扁平上皮癌と定義されている。口腔外科領域での報告は散見されるが、耳鼻咽喉科領域からの報告例は少ない。今回われわれは、進行した状態で発見され、手術的加療と術後放射線治療を行うも制御できず不幸な転機をたどった原発性下顎骨中心性扁平上皮癌の 1 例を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。
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