2018 年 49 巻 2 号 p. 135-142
2004年 (平成16年) に開始された現行の卒後臨床研修は, 明確な理念に基づいて実施されている. 開始時から5年ごとの見直しがうたわれており, 3回目の見直し案が2018年 (平成30年) 3月, 医道審議会医師分科会臨床研修検討部会より提示された. それによると, 医師としての基本的価値観 (プロフェッショナリズム) に重きをおいた目標に改定されたこと, さらに医学部から生涯にわたる目標の一貫性が図られたことが特徴である. 今回の見直しにより, 卒後臨床研修が医師の生涯学習に深く関わることが明確になったが, これからは生涯を通じて研鑽し続ける体制の一層の整備が望まれる.