2005 年 53 巻 1 号 p. 41-46
粉砕した養魚用配合飼料をモデル系として, メチル化卵白アルブミン (MeOA) による残餌の連続式泡沫分離を試みた。気泡へのMeOAと残餌の吸着を考慮した連続式泡沫分離モデルを提案し, 残餌試料質量流量, MeOA質量流量および気泡表面積生成速度の異なる条件で行った実験結果との比較からモデルの正当性を検討した。その結果, 実験により決定した残餌試料除去率とモデルから算出した理論値の間に良好な一致が得られ, 本研究において提案したモデルにより, 残餌質量流量, MeOA質量流量, 気泡表面積生成速度および排出液流量などの基本操作条件から残餌試料除去率を予測できることが明らかになった。